現代のような激しい競争社会では、ストレスが原因で心の病を患う人が増えています。疲れやだるさ、気分の落ち込みなどが2週間以上続く人はうつ病にかかっているかもしれません。そのような人が家族にいる場合には、治療に専念できる環境と体制を整えていくことが先決です。まず仕事を続けられない場合には、休職か退職を選ぶことになります。うつ病のためにさまざまなハンデを持つ人にとって経済的な手助けになる制度がいくつかあるので積極的に利用していきましょう。中でもあまり知られていないのが傷病手当金うつ病についてです。傷病手当金は雇用保険の傷病手当とは違う制度なので混同されることがあります。傷病手当金とは健康保険による治療中の生活保障を目的としています。もし仕事が原因でうつ病になれば、労災が認定される可能性がありますが、こころの病はそう単純ではありません。傷病手当金は業務以外が原因で働けなくなった人へのセーフティーネットとして存在しています。傷病手当金うつ病という選択肢を念頭に今後の生活の基盤を作っていきましょう。
傷病手当金は、わずか1ヶ月程度で支給されます。労災が受給までに1年位かかることを考えれば、とても早い対応です。気になる支給額ですが、20万円の収入がある人なら日額4447円の受給が可能です。現在の生活費さえ困窮している人にとって大変ありがたい制度と言えます。傷病手当金うつ病での受給期間は1年と6ヶ月間なので、この間に回復できるよう治療に専念することが必要です。そして傷病手当金は失業保険とは併用できませんが、出産手当は受給することができるので、覚えておきましょう。傷病手当金は書類による審査のみで判断されるので、書類の書き方次第で結果が大きく変わってくることがあります。提出する書類の中には、職場の人とのやりとりが必要なものがあるので、気が引けると感じる人も多いでしょう。うつ病患者にとって最も嫌なことかもしれませんが、1日でも早く社会復帰するための第一歩として考えることが必要です。そして傷病手当金うつ病うつ病だけでなく、障害年金や各種支援制度の活用も考慮しながら将来への計画を立てていきましょう。